無職になる
2年前から給料未払いだったから実質無職だったのと変わらない気もするけど会社職場も消滅し正式に無職の状態になって3ヶ月ぐらいになった。貯金の残りからすると今年中にも破綻しそうだけど考えるのも面倒なのでとりあえず本を読んでいる。読んだ本のいくつか。
- 『今昔物語集 二』(新日本古典文学大系)
- 去年手に取った本朝世俗部(新潮日本古典集成で読んだ)が意外と読み進められたので震旦部も読んでみた。いくらなんでも同じような展開の話が続きすぎるような。
- 『正史三国志英傑伝』
- 内容以前に人名地名が覚えられず読む端から頭から落ちていく。
- 漢文の載っている本は漢文に返り点が振ってあるものが多いけれど、徳間書店から出ている本の多くが原文、書き下し文、現代語訳の形で掲載されている。返り点なしで読めるかというとおおむね読めないのだけど。
- 漢文法や語法について書いてある本はすでに返り点の打ち終わった文を提示していて、なぜ他の仕方ではなくそのように解析されるのかの説明がない。『漢文解釈教室』みたいな本はないものか。
- 『プログラミングRust』
- 「これ何だったかな」と確認しようとするとだいたい索引に載っていなかった。索引より記憶の問題のようにも思える。
- 『英文読解講座』『越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文』『英語リーディングの探究』『英文をいかに読むか』『実践 英語のセンスを磨く』『英語の読み方、味わい方』
- 英文解釈系の本を続けて読んだけど、読めば読むほど、英語をまともに読めるようになるとは思えなくなっていく。
- 『枕草子』(新潮日本古典集成)
- 『枕草子のたくらみ』が非常に面白かったから読もうとは思っていたけどようやく。文章をおぼろげにしか読み取れない感じで読み進める。注に従来の解釈・説は間違いという指摘が多く出てくるけど、どのくらい妥当とされているのだろう。
- 『和泉式部日記』(新潮日本古典集成)
- とりあえず文字を追っただけで内容は紗がかかったように不鮮明。和歌の贈答が入ると不鮮明さが跳ね上がる。
- 『Murder in Mesopotamia』
- 邦訳は読んでいて核になる部分は覚えているし中東が舞台でイギリス生活に密着した単語があまり出てこないはずから読みやすいだろうという推測で選んでいた本。実際読みやすかったけど読むにつれてクリスティーの本の中でそんなに好きでなかったことを思い出した。
- 『The Tragedy of X』
- クリスティーに比べると分からない単語が多すぎて辞書を引くのをサボりまくり全体的にぼんやりとしか読めていない。そのせいなのかドルリー・レーンがすごく魅力のない探偵役に思えた。「マヌケな自称名探偵」とは言わないけど。
- 『Titan: The Fighiting Fantasy World』
- 邦訳を読んだ時期は上の2冊と同時期のはずなのに読んでいて懐かしさを感じる。読み終わってから邦訳が再刊されていたことを知る。
- 『短編ミステリの二百年』
- 1をようやく読んで、出たばかりの2も続けて読む。1巻は150ページ、2巻は250ページほどの評論がついていて、そちらがメインの読書になった。海外ミステリは読んでも好みから外れることが多くてこのアンソロジーも例外ではなかったけど、評論とのセットで満足度は高かった。
- 『ユリシーズIII』
- 読み残っていた14章太陽神の牛、15章キルケをようやく読んで一応全章を読み終わった。14章の「何が書いてあるか分からない」度がかなり高い。
- 柳瀬尚紀訳にも完結してほしかった。と思って確認したら柳瀬訳11章セイレーンが雑誌掲載されたのが2011年で時間感覚がおかしくなる。
- 『日本探偵小説全集11 名作集1』
- 『平家物語』(講談社学術文庫)
- 出たときに買って分量の多さにそのままにしていた。原文のあとに現代語訳、語釈、解説が付いていて読み進めやすい。その代わり文庫で700ページ×4冊で読んでも読んでも終わらないのはつらかった。
- 『宇治拾遺物語』(講談社学術文庫)
- 『古今和歌集』(新潮日本古典集成)
- 物語や説話や日記に和歌が出てくるとだいたい何を言っているのか分からないことが多いのだけど、それと比較すると意外なほど内容を読み取れる歌が多い。物語等に出てくる和歌は状況文脈を踏まえて込められた意味を読み取らないといけないから理解の難易度が高くなっていたのかも。
数学と物理の本はつまみ読み。小説はあまり読めない。