2014-01-01から1年間の記事一覧

ガウスの補題についてのメモ(2): 4次剰余の場合

補題の比較 平方剰余の場合 ガウスの補題: はで割り切れない数とし、はルジャンドル記号とする。 を素数で割った余りのうちより大きいものの個数を個とすると となる。 4次剰余の場合

ガウスの補題についてのメモ(1): 補題の証明

平方剰余についてのガウスの補題は次のようなもの。 はで割り切れない数とし、はルジャンドル記号とする。 を素数で割った余りのうちより大きいものの個数を個とすると これをどうやって証明するか以前に、どうして唐突に「より大きいものの個数」なんてもの…

Lispの壁の高さ

『文學界』10月号に載っている円城塔「プロローグ」第6回で少しだけLispやSchemeやGaucheについての話題になっていた。小説でGaucheへの言及があるのは他は木本雅彦『くあっどぴゅあ』だけだろうか。 Lispの処理系を入れたが、対話環境を触っても釈然とせず…

素イデアル分解が存在して一意性が成り立つための条件

素数と素イデアル 素イデアル分解の存在 素イデアル分解の一意性 デデキント環

類体論についてのメモ

ガロア拡大 類体の定義 類体論の主な定理 エルブランの補題の使われるところ 文献 補足: 合同イデアル群についての説明

田崎晴明『熱力学』の温度の定義について

田崎晴明『熱力学』での温度の扱い方と説明は、一見した判りやすさに反して、実際には微妙に判りにくいように思う。

エルブラン商とエルブランの補題についてのメモ

エルブランというと、述語論理に出てくる「エルブランの定理」や「エルブラン領域」などがまず思い浮かぶけれど、整数論についての貢献もある。 逆にエルブランを整数論の人と認識していて、論理学の業績があることを知らないという人もいるみたいだけど。