動画編集ソフトのこと

動画(スライドショー)を作成したこと、Ubuntuで使える動画ソフトのこと。
動画の題材は繰り返し(パッサカリア)と入れ子(交響曲の中に交響曲の形が入っている)なので、本当はLispSchemeなんかをネタにした動画を作りたかったのだけど、動画やスライドをいちから作るとなると技術も知識もなく手が出ないのですぐにあきらめて、手軽に作れそうな方向に転換。
それでも10分も保ちそうもないのが判ってきて、先に短いのを別に作ることにする。曲は違っても繰り返し(パッサカリア)+入れ子(変奏曲の)で、それを活かすアイデアは特に無し。同工異曲。
素材が足りないままのやっつけになったとかタイミングがズレてるとか色々あるけど、やるなら初めから全部やり直したほうがよいし、もう割と面倒。
あとはてきとうに色々な動画を繋いで編集したりも。

動画編集について

編集ソフト

色々入れて使ってみた編集ソフトのほとんどは、操作方法がさっぱり判らないか、ちゃんと動作しないかだった。
一応使えたのはPiTiViとAvidemux
すでに音声と画像があってそこからスライドショーを作るという作業ならPiTiViで一通り間に合う感じだった。レンダリングで色々困ったこと(どれが使用可能なコーデックか判らない、フレームレートの指定がうまくいかない、レンダリングの途中で止まってしまう等)もあったけど、これはPiTiViの問題ではなくコーデックをちゃんと入れていないとかGstreamerの問題かもしれない。あと編集中に確認しているときとレンダリング後で映像のタイミングがちょっとズレる気がする。気のせいか。
動画の一部分を除いたり複数の動画を繋げたりといった作業についても、とりあえずPiTiViでできた。ただし複数の動画で符号化形式が違っていたりフレームレートが違っていたりすると、プレビューしたとき音が出なくなったり止まったりするしレンダリングもうまくいかなかったりするので、たぶんあらかじめ同一の形式にそろえておくのがよい。
一方Avidemuxは、すでにある動画を編集したり複数の動画を繋げるためのソフトみたい。こちらもコーデックとレンダリング関連でうまくいかないorよく判らないことがけっこうあった。ほかはシーク位置とプレビュー画面がちゃんと一致しないことがある以外は割と使いやすかった気がする。キーフレームの扱いとかが判らなくても「フレームの再構築」をすればたぶん大丈夫。
ただし複数の動画を繋げると(プレビュー時は問題ないのに)レンダリング後にほぼ確実に音ズレが起きたので編集用として使うのはやめた。
PiTiViの出力する動画ファイルが何かおかしい(シークがうまくいかないとか色々)のを、Avidemuxで再レンダリングするとなぜか直っていたので、フィルタとして使用。何か間違っている気もするけど。
あと音声データをaudacityでそのまま再エンコードするとタイミングが微妙にズレる。音ズレを直したいのにさらに微妙にズレが入るという。
エンコード関連は判らないことだらけで結局、編集のしやすさよりもレンダリングやコーデック周辺の扱いを乗り越えられるかどうかが重要だった気がする。動画が生成できなければどうしようもない。

フレームレート

複数の動画を編集して繋ぐときにフレームレートの扱いでハマった。フレームレートが違う動画を繋げると画像の再生速度がおかしくなるし音声ともズレてしまう(もしかすると優秀なソフトはこの辺りはうまく処理してくれるかもしれない)。
意外と動画のフレームレートはバラバラみたいで、30fps、29.97fps、25fpsあたりが多くて、他も色々あった(29.97fpsなんて中途半端な数字の理由は「NTSC 〜1000/1001の秘密〜」にある。ちゃんと読んでないけど)。
さらに可変フレームレートをサポートしているコンテナだと、コンテナから判定されるフレームレートと実際の動画のフレームレートが違っている場合がある。そうすると同じフレームレートの動画を繋げたはずなのに出力される動画がおかしいということになる。しかも変換ソフトでフレームレートを変えようとしても、コンテナのフレームレートだけを書き換えて、肝心の動画の本当のフレームレートはそのままだったりするし(その辺りの正しい対処の仕方は判らないまま。これもソフト次第かも)。
動画の形式やコンテナについての基本的知識や差異、扱い方がまとまっているような文章とかを見つけたかったのだけど結局見つからなかったので、全体的によく判らずに何となく処理するという結果になった。無駄に何度も変換してるし。